CloudCore VPS に CentOS 6.2 をクリーンインストールする方法
CloudCore VPS はなかなかよさそうですが、OS が CentOS 5.6 しかまだ選べないのがイケてません。
そこで、勝手に CentOS 6.2 をインストールしてみました。
準備
現状の /etc と /boot 以下の設定ファイルを保存しておきましょう。
インストールされたパッケージの一覧も保存しておきましょう。
kernel と initrd のインストール
CloudCore VPS にインストーラを起動するのための kernel と initrd をインストールします。
# wget ftp://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/CentOS/6.2/os/x86_64/images/pxeboot/initrd.img # wget ftp://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/CentOS/6.2/os/x86_64/images/pxeboot/vmlinuz # mv vmlinuz initrd.img /boot/
# vi /boot/grub/grub.conf
以下を追加します。
title CentOS 6.2 Install root (hd0,0) kernel /boot/vmlinuz root=/dev/ram0 initrd /boot/initrd.img
再起動します。
# shutdown -r now
CentOS 6.2 のインストール
リモートコンソールから、「Press any key to continue.」と表示されたらキーを何か押します。
GNU GRUB が表示されたら、「CentOS 6.2 Install」を選択します。
CentOS のインストーラが起動しますので、後は、普通にインストールします。
基本的にほとんどデフォルトのまま最小インストールします。
ネットワーク設定は現状と同様にマニュアル設定します。設定情報はコントロールパネルの「仮想サーバー情報」にあります。
「Please enter the URL containing the CentOS installation image on your server.」には、以下のURLを入力します。
「システムクロックで UTC を使用」はチェックを外します。
ディスクのパーティションは ext4 の / パーティションのみに設定しました。
インストールが完了し、再起動すれば ssh でアクセスできるようになります。
OS 設定の修正
CloudCore VPS 標準の設定から変わってしまっているところをわかる範囲で戻します。
よくわかってませんが、シリアル関係の設定を戻しておきます。必要ないのかも知れませんが。
# vi /boot/grub/grub.conf
--- /boot/grub/grub.conf.orig 2012-03-05 00:48:40.937732265 +0900 +++ /boot/grub/grub.conf 2012-03-05 01:10:06.964734899 +0900 @@ -9,7 +9,9 @@ #boot=/dev/vda default=0 timeout=5 -splashimage=(hd0,0)/boot/grub/splash.xpm.gz +#splashimage=(hd0,0)/boot/grub/splash.xpm.gz +serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1 +terminal --timeout=10 serial console hiddenmenu title CentOS (2.6.32-220.4.2.el6.x86_64) root (hd0,0)
コンソールは 1つあればよいので、そのようにします。
# vi /etc/sysconfig/init
--- /etc/sysconfig/init.orig 2011-12-09 03:39:28.000000000 +0900 +++ /etc/sysconfig/init 2012-03-05 01:13:22.662162513 +0900 @@ -20,7 +20,7 @@ # Set to 'yes' to allow probing for devices with swap signatures AUTOSWAP=no # What ttys should gettys be started on? -ACTIVE_CONSOLES=/dev/tty[1-6] +ACTIVE_CONSOLES=/dev/tty1 # Set to '/sbin/sulogin' to prompt for password on single-user mode # Set to '/sbin/sushell' otherwise SINGLE=/sbin/sushell
DNS サーバがインストーラでは 1つしか設定できませんでしたので、追加します。
# vi /etc/resolv.conf
--- resolv.conf.orig 2012-03-05 00:37:45.747930866 +0900 +++ resolv.conf 2012-03-04 16:47:53.213091056 +0900 @@ -1,3 +1,3 @@ -# Generated by NetworkManager -search secure.ne.jp nameserver 27.34.160.11 +nameserver 27.34.160.12 +search localdomain
後は、足りないサーバなどを追加して、通常のインストール直後の設定を行ってください。