まさにプロのための 1冊、『プロのための Linux システム・10年効く技術』

技術評論社の池本さんより献本いただきました。ありがとうございます。

プロのための Linuxシステム・10年効く技術 (Software Design plus)

プロのための Linuxシステム・10年効く技術 (Software Design plus)

この本は、同じ著者による『プロのための Linux システム構築・運用技術』『プロのための Linux システム・ネットワーク管理技術』に続く 3冊目の本のようです。前 2冊がわかりやすい体系的な内容なのに対し、この本は「現場テクニック」や「いざという時のための知識」を初級〜中級の Linux エンジニア向けに、筆者自身の生の声で伝授するためのものとのことです。

ということで、内容は 1章から順に読んでいく必要はなく、章ごとにかなり独立したものになっています。おおまかな内容は以下のような感じです。

第1章 Linux の内部構造
 ディスクとファイル
 プロセス
 メモリ管理
第2章 仮想化
 KVM
 HA クラスタ
第3章 スクリプト
 シェルスクリプト
 Perl スクリプト
第4章 カーネルソースを読む
第5章 RHEL6 新機能の総まとめ
 Upstart
 Control Groups
 LXC

「10年効く」というのタイトルが付いていますが、この本にある知識は Linux のプロであれば、今、持っていることをお薦めしたいです。また、実際に「10年効く技術」が本書の中にいろいろと織り込まれているであろうことは間違いないでしょう。

また、UEFI と GPT や、Upstart など昔はなかったため、正確に理解していないという古くからの Linux ユーザの方も、知識をアップデートできるでしょう。

内容は「現場テクニック」というだけあって実践的で全般的に面白い/役に立つものだと思います。もっと体系的に Linux を学習したいという方には前作がお薦めできるのではないかと思います。まだ読んでませんが、この本の著者であれば前作も期待できるのではないかと思います。

プロのための Linuxシステム構築・運用技術 (Software Design plus)

プロのための Linuxシステム構築・運用技術 (Software Design plus)

プロのための Linuxシステム・ネットワーク管理技術 (Software Design plus)

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