書籍『FuelPHP 入門』が発売されました!
FuelPHP の書籍『FuelPHP 入門』が発売されました。すでに IT 系の本を扱っている大きな書店の店頭にはあるんじゃないかと思います。
- 作者: 早川聖司
- 出版社/メーカー: ソーテック社
- 発売日: 2012/06/02
- メディア: 単行本
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この本は、以下のような人にお薦めします。
- FuelPHP について興味がある。知りたい。概要をすばやく把握したい
- FuelPHP の公式ドキュメントでは簡潔過ぎる。もう少し大きなサンプルコードやその解説を全部日本語で読みたい
- 紙の書籍が好き。紙で読みたい
- FuelPHP?何それ?と会社で上司に言われた
目次 (FuelPHP入門 より)
Part1 FuelPHPの概要 Chapter 1-1 FuelPHPとは Chapter 1-2 FuelPHPのMVCモデル Part2 触って覚えるFuelPHPの基本 Chapter 2-1 FuelPHPのダウンロードとディレクトリ構成 Chapter 2-2 FuelPHPの基本動作 Chapter 2-3 簡易ブログアプリケーションの作成 Part3 コントローラを深く知る Chapter 3-1 コントローラの基本 Chapter 3-2 コントローラに定義済みのメソッドとプロパティ Chapter 3-3 コントローラの拡張 Chapter 3-4 モジュールとHMVCリクエスト Part4 ビューを深く知る Chapter 4-1 ビューの基本 Chapter 4-2 ビューに記述するURLについて Chapter 4-3 複数のビューを組み合わせる Chapter 4-4 テンプレートエンジンを使う Part5 モデルを深く知る Chapter 5-1 モデルの基本 Chapter 5-2 より複雑なデータベースの操作 Chapter 5-3 oilコマンドを利用したOrmモデルの自動生成 Chapter 5-4 Paginationクラス Chapter 5-5 実践サンプル:ブログ(1) Part6 Webアプリケーションの基本機能(1)―フォームの処理(1) Chapter 6-1 ユーザ入力の受け取り Chapter 6-2 ファイルアップロード Part7 Webアプリケーションの基本機能(2)―フォームの処理(2) Chapter 7-1 Formクラスの利用 Chapter 7-2 Validationクラスの利用 Chapter 7-3 Fieldsetクラスの利用 Part8 Webアプリケーションの基本機能(3)―認証とセッション管理 Chapter 8-1 Authパッケージ Chapter 8-2 Sessionクラス Chapter 8-3 実践サンプル:ブログ(2) Part9 Webアプリケーションの基本機能(4)―Emailパッケージ Chapter 9-1 Emailクラスの基本 Chapter 9-2 実践サンプル:お問い合わせフォーム Part10 Webアプリケーションの基本機能(5)―その他のコアクラス Chapter 10-1 その他のコアクラス Chapter 10-2 コアクラスの拡張 APPENDIX 付録 Appendix-1 コーディング規準 Appendix-2 コマンドラインツールによる開発支援 Appendix-3 統合開発環境
最初に、この本の動作確認環境は FuelPHP 1.1 と思われます。動作確認環境に関する詳細な記述はないのですが、本には 2012月5月時点の情報、基本的に 1.1 に基づいてると記述されています。ただし、必要に応じて 1.2RC1 での変更点についても NOTE という形式で記述されているようです。
また、1.1 と 1.2 の違いはそれほどは大きくないので、この本のサンプルコードのほとんどは 1.2 がリリースされても動作すると思います。
内容ですが、FuelPHP の基本的な使い方に関する入門書です。目次にある項目について、解説やサンプルコードがあり、簡潔にまとめられています。ところどころ、細かい点についても NOTE や POINT という囲みでのショート解説が含められています。
ただし、FuelPHP の動作環境の構築 (Apache や PHP、MySQL のインストールなど) については触れられていません。FuelPHP 自体のインストールは記述されていますが、非常にあっさりとしたものです。付録として NetBeans のインストール方法 (Windows/Mac OS X/Linux) と FuelPHP での使い方についての記述はあります。
基本的に、FuelPHP の基本的な機能について解説しサンプルを示し、その後、もう少し実践的な「実践サンプル」を作成するという理解しやすい構成になっています。
最後の Chaper 10-1 では、Core クラスの
- Agent
- Arr
- Cache
- Date
- Format
- Html
- Image
- Log
- Url
について簡単に紹介しています。
サンプルコードはダウンロードできますが、本の内容をマスターする目的にのみ利用でき、目的外使用は一切禁止されています。このあたりは、あまりに固すぎて、少々残念ですね。FuelPHP 同様、オープンソースライセンスであれば、もっと自由に使えるのですが。
ざっと目を通りましたが、誤字なども見つからず、内容についても明らかな間違いや疑問があるような記述もほとんどなさそうです。記述も私には結構わかりやすかったです。ページ数も (付録を除く) 本文だけだと 238ページであり、入門書として手頃なページ数です。何より、紙で読めるという非常に魅力的な点があります。
ということで、冒頭に記述した条件に当てはまる人なら買って損はない本だとお薦めします。