翻訳サイトの Crowdin.net が結構イケてる件

翻訳サイトの Crowdin.net が結構イケているので紹介します。

Crowdin.net のサイト。

もちろん、完璧というわけではなく、いろいろ問題もありますが、それでも使ってみる価値はあると思います。

Crowdin.net の雰囲気

Crowdin.net にユーザ登録し、翻訳プロジェクトを作成します。オープンソースプロジェクトの場合は、申請する と無料で Crowdin.net を使えます。プロジェクトを作成すると以下のようなページができます。

翻訳プロジェクトのホームページ。


翻訳するファイルの一覧。

このプロジェクトのように翻訳するファイルがたくさんある場合、ブラウザからファイルをアップロードするのは大変です。Crowdin.net では Web API が使えますので、ファイルをアップロードするためのプログラムを書いてアップロードしました。興味のある方は、GitHub - kenjis/crowdin-file-manager を参照してください。


翻訳をするエディタ。機械翻訳や翻訳メモリが利用できます。


TRANSLATION に翻訳する原文が表示されますので、その下の欄に翻訳した文章を入力し、「COMMIT TRANSLATION」ボタンを押すと翻訳が保存されます。


グロッサリーに登録された単語は、マウスオーバーで表示されます。


グロッサリーに登録された単語をクリックすると、右側に登録内容が表示されます。グロッサリーへの登録は「Add New Term」ボタンをクリックすることでできます。

Crowdin.net のメリット

  • オープンソースプロジェクトは無料で使える
  • 翻訳メモリや機械翻訳がブラウザだけで使える
  • 翻訳対象のファイルフォーマットが豊富
    • HTML ファイルも翻訳対象にすることができる
  • 複数人での翻訳作業をサポートする機能がいろいろある
    • 翻訳以外にも、校正の機能などもある
    • グロッサリーを作成できる
  • Web API がある

Crowdin.net の問題点

まだ、あまり使い込んでませんが、気づいた問題点をあげておきます。

  • 時間帯によってか、Crowdin.net が非常に重いことがあります。翻訳のコミットに数分かかることがありました。翻訳するファイルのアップロードも 10 ファイルで 1000 秒以上かかりました。運悪く、そういうときにあたってしまった場合は、あきらめて他のことをした方がよいでしょう。
  • Crowdin.net には、翻訳するファイルをダウンロードし、オフラインで作業してアップロードするという機能があるのですが、HTML ファイルで試したところ、アップロードは成功するのですが反映されませんでした。
  • HTML の場合、翻訳単位が改行で分割されることにより、原文で 1つの文章が、複数に分割されることがあり、翻訳が難しい場合が生じる可能性があります。